子供のいない人生だから、できること

『子供のいない人生を歩むことにしました』2nd! ひと山越えて、これからも夫婦ふたりで歩いていく。身のまわりの小さなことから、幸せを発見する日々の記録。

傷ついたり、失敗したり、挫折を重ねることで、人は成長してゆく

 

 

ゆっくり準備しようと思って、
いまから『お年玉』のことを

ぼーっと考えていた。

そういえば、
わたしが毎年
お年玉を渡している

中学生の
あるひとりの女の子が

しばらくのあいだ
『不登校』になっている。

部活でなにか
モメごとがあったらしく、

そこから、
『親友だと思っていた友達』が

『友達ではなくなった』のだと。

そして気がつくと、
その『元親友』が
いろんな同級生を巻き込んで、

『仲間はずれ』をしかけてきたのだと
そのコのお母さんが言っていた。

なるほどー

 

そういえば、
わたしも子供のころ、

似たようなことがあった。

クラスに
『いじめられているコ』がいたので、

そのコを
かばっていたら、

いつのまにか、わたしが
とある女子の集団に
『シカト』されるようになった。

でも、
一番驚いたのは、
その『いじめられていたコ』が、

わたしではなく、
あっちの『シカト集団側』へいき、

集団を背に、
優越感にひたった目をして、

ニヤニヤ
コチラを見ていたことだった。

ターゲットが
自分から
『別のコ』にうつった。

だから
これまで自分を
『いじめていた集団』に入り、

一緒になって
次のターゲットをいじめてやろう

とまあ
そういう魂胆なのねと。

 

わたしは思った

なんだアイツ?と。

はー?

自分がされてイヤだったことを、
ヒトにもするんだー

へぇ~と。

しかも、
『自分をいじめていたコ』たちと
いっしょになって、

別のコをシカトするとか、

アンタどんだけ、
情けないんだよと。

『そんな心の持ち主』だから、
『イジワルなヤツら』に、
ねらわれちゃうんでしょうがと。

わたしが
数か月間のシカトを
『罰ゲーム』のように乗り越えたあと、

彼女はまた再び、
『いじめのターゲット』となった。

わたしはもう、
彼女を助けようとは
思わなかった。

ヒトを平気で裏切るような子とは
『友達』になんて
なれないなと。

ニガイ
少女のころの思い出。

シカトという罰ゲームを
くらっていたとき、

わたしは、
空ばかり見ていた。

あーあと。

わたしは
『友達を助けた』つもりだったけれど、

こんな目に
あっちゃったーと。

自分の『正義感』が、
こんなカタチになって、
自分に『突き刺さる』とは

思ってもみなかった。

数日、
数週間、
数か月間が
とても長く感じられた。

それからはしばらく、
『友達』というのが
信じられなくなった。

心を許すと
『裏切られる』と
思うようになった。

もう
めんどくさいから、
『ずっとひとりでいいや』
と思うこともあった。

学校へ向かう足取りは
重かった。

ほんとうは
そんなことになってる
学校へなんか
行きたくなかったんだけれど、

『うちの両親』は
ソトヅラの良い、
『完璧主義夫婦』だったので、

わたしが
『学校に行かない』とかなると、

ぎゃーぎゃー
大騒ぎして、
大変なことになるだろうなと。

こっぴどく叱られたり、
取り乱して、
大泣きされるのが
とてもイヤだったから、

じゃあ
『そういうふうになる』くらいだったら、
『学校に行くほうがマシか』

そう思って、

しかたなく、
学校へ行ったのであった。

でも、
『ひとりでシカトされる立場』というのは、
ひじょーに
腹立たしかったので、

わたしが
あんたたちのことを
『シカトしてるんです』
というような気持ちで

ずっと過ごしていた。

わたしが
あんたたちのことを
『相手にしていない』のだ

というふうな気持ちで
過ごしていた。

とまあ、
痛々しい少女時代の
話なんだけれど。

 

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でもこのころの
とても孤独な『忍耐』が

その後、
意外なところで役にたった。

それは
ずーっと数年後の
新入社員時代。

なんと職場の
『1歳年上の女性の先輩』から
入社早々、
『シカト』されるハメになった。

まだ、
なにもしていないのに。

わたしがいったい
ナニをしたのでしょうか?

考えられるのは
わたしが『1歳年下』ということか、

わたしの『外観』が
『お気に召さなかった』ということ
ぐらいなのだけれど。

驚いた。

なんじゃこりゃ?

『職場』っていうところには、

『小学校6年生』と同じような
『シカト』をする

『20代の年上の女』っていうのが
いるのですかと。

でも
わたしは、めげなかった。

わたしは別に
何も『悪いこと』はしていない。

紺色の
リクルートスーツを着て、
髪の毛も真っ黒で
オカッパですよ。
どこから見ても
『まじめ』にしか見えない、
この『地味なわたし』の

いったいどこが、
そんなに
気に入らないのだろうか?

悩む日々が続いた。

そして
出た結論は、

あーそうか

彼女はわたしの
『存在が気にいらない』のだろうなと。

1歳若いし、
一番下だし。
まじめっ子だし。

なるほどなぁ
そういうことかぁ

しんどいなぁ
そういうの。

わたしに
『会社をやめてほしい』ってことでしょ。

でも
やめないよ

会社やめたら、
『食っていけない』から。

シカトという
『持久戦』なら

小学校6年生のころに
経験していた。

苦しいけれど、

あの『シカト先輩』がいなくても、
この職場で
生きていけるようになろう。

そしてわたしは
彼女を『いないこと』にした。

『なめんなよ』である。

あれから20年がたった。

『シカト先輩』は
わたしとの
持久戦の途中で、

転勤話が舞い込み、

わたしの目の前から
いなくなった。

先日
たまたま取った職場の電話が
彼女で、

今では
『3人の子供』の
お母さんをしてるのだと
言うから、

なんだか
とても驚いた。

年月がたつのは
早いなぁと。

 

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電話の向こうは、
ちょっと
『丸くなったような』話し声。

やっぱり
お母さんになると、
『丸くなる』のだろうか?

ってね、

いえいえ、
子のいないわたしも

ずいぶん
『丸くなった』と思いますよ。

あのとき、
どうしてあんなことになったのか、
今でもよくわからないんだけれど、

もう少しわたしが、
何かを配慮できていれば、

『シカト対決』なんてならず、

いい先輩と後輩
という関係が
築けていたのかもしれない。

だけど、
あのときは、

先輩もわたしも
社会のことなんて
まるでわかっていない

『20代前半のギャル』だったし、

仕事とプライベートが
どーのこーのとか、

仲間なのか、
ライバルなのか、

『大人ってなんなのか?』

もうなんだか、
おたがい若すぎて、

背伸びしてるんだか
なんなんだか、

さっぱりワケが
わかっていなかったんですよね。

だから
電話口で伝えました。

『わからないことばかりなので、
また、いろいろと教えてください』って。

わたしのほうが
1年後輩ですから。

わたしが
1歩下がれば、

これからも
『波風が立たない』
ハズなんだけどなぁ~

あーでも
どうでしょうか?

センパイって、
自分より『若い女子』に
ものすごくキビシイんですよ。

自分より若い女なんて
『消えてしまえ~っ』
っていうタイプなんですよ。

そんなわたしとセンパイは
もう『40代半ば』へ突入。

まわりは
『若い女子』だらけですよ。

どうなんでしょうねぇ~

きっと
ママ友の中から、
『気に入らないオンナ』というのを
探しだし、

『シカトしてる』んじゃないかなーと。

うぎゃー
こわいー

いつか
お会いすることがあったら、

『まわりは”若い女”ばかりになってきましたけど、
最近、ご機嫌はいかがですか?』って
聞いてみようかな。

なーんてね。

さーて
長くなっちゃったけれど、
『お年玉の話』に戻そう。

あのコ
大丈夫かな?

お正月は
顔を合わせる機会があるだろうか?

『不登校』だから、

きっと
すごくツライんだろうなと。

3月まで
あとちょっとか~。

大人になったら
3か月なんて
あっというまなんだけれど、

子供から見る『3か月』は長いよね

だからツライよね。

指折り数えているのだろうか。

だいじょうぶ。
だいじょうぶだよ。

少しずつでいいんだよ。

今はツライけれど、
年月とともに、

傷はふさがっていくから。

あせらないでね。

自分を責めなくていいんだよ。

自分を嫌いにならなくていいんだよ。

人生、
こんなことばかりじゃないよ。

優しい人や、
話が合う人とは

これから必ず出会えるよ。

あのコだけが
『友達』じゃないよ。

『友達』とは、
これからも必ず出会えるよ。

ココを超えたら、
いろんな友達と出会えるよ。

もっと楽しいことが
これからたくさんあるよ。

おばちゃんも
そんな感じの少女時代だったよ。

だから
ひとりぼっちじゃないよ。

大丈夫だよ。

涙が止まらないね。

だけど、
傷ついたり、
失敗したり、

挫折を重ねることで、

ヒトは成長していくんだね。

ゆっくり歩いておいで。

おばちゃんも
応援してるよ。

 - これからの自分の人生を考える, ふたり暮らしの日常