子供のいない人生だから、できること

『子供のいない人生を歩むことにしました』2nd! ひと山越えて、これからも夫婦ふたりで歩いていく。身のまわりの小さなことから、幸せを発見する日々の記録。

『これからのわたし』にできることとは何か。

 

おはようございます。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今年もあと3日。

今月は、
『もっと植物を植えたいなぁ』
という気分になり、

休日は
街のいろんな園芸店へ
出かけた。

25日までは、
『クリスマス仕様』の
木や、
緑と赤のポインセチア、

バラのような
新品種の葉牡丹を使った
『紫』と『白』の
濃淡が美しいリースも登場し、

売り場は
『キラキラ』がいっぱいだった。

翌日になると、
それらは端っこのほうで
『半額』となり、

昨日までの光景が
ガラリと変わった。

『松』『竹』『梅』

『和』

日本の『和』

どーんと『門松』
特大、大中小と、
取り揃えてございます。

『縄』
箱いっぱいの
各種『しめ縄』
お買い忘れはありませんかー。

そして
『盆栽』

鶴が乗っている。
アノ盆栽。

うわー
盆栽。

なんだか昔、
子供のころ、
どこかのおじさんの庭に
だーっと並べられていた

あの『盆栽』を
思い出す。

『これはなぁ〜、
ココと、
ココがイイんだぞ〜』と

盆栽の
『ウキウキする箇所』を指差して
嬉しそうに
わたしへ話してくれた
あのオジさん。

目を閉じると
10歳の頃のわたし。

『大人の趣味』は、
『見るもの』
『聞くもの』
すべてが『はじめてのこと』ばかりだった。

『この鉢はなぁ、
すごく高かったんだ〜
ウチのカアチャンには
内緒だけどね』

おそう言って、
無口で
しかめっ面な印象のオジさんが
無邪気に笑った。

そこの家の『オバちゃん』は、
『小さなキューピーちゃん』が好きだった。

玄関の靴箱の『すみっこ』とか、
ふと目につく棚の『ハシ』に、

3センチくらいの
赤やピンクの
『ドレスを着たキューピーちゃん』が
立ったり、座ったり
『ハシに腰掛けて』
こちらに微笑んでいた。

2人の息子さんが独立して
出て行った2階建てのおウチは
とても広かった。

『おばちゃんねー
ホントは女の子が欲しかったんだー』

ウィンクしながら
笑って肩をくすめたオバちゃんは

わたしに『ピンクのキューピーちゃん』を
ひとつくれた。

かわいい
かわいい
キューピーちゃん。

オバちゃんは、
その街の
商店街に連れて行ってくれて、
『なんでも良いよ』
好きなのを選んだら良いよ
そう言って、

『素敵なワンピース』を
買ってくれた。

『お姉さん』のような
憧れのワンピース

『似合うわ〜』
『かわいいねぇ〜』

『おばちゃんねー
こういうこと、
一度してみたかったのよ〜』

『まあー、かわいい』
『まあー、かわいい』

ワンピースを着て
前を向いたり、
後ろを向いたりして
はにかんでいる
わたしに

暖かい視線を向けて、
オバちゃんはそう言った。

わたしは
オバちゃんのことが好きになった。

『ここのおウチの子供に
なりたかったなー』と思った。

ウチの両親は
『男の子が欲しかったヒトたち』だった。

短く切られた髪。

野球、釣り、
サッカー、ラグビー、
柔道空手、ボクシング、相撲中継。
目指せ甲子園。

オヤコダカ。
俺の背中。

根性、ど根性。
立て〜
立つんだ〜。

『努力ですべては報われる』

茶色、紺色、灰色、渋い色。
なんたらカンタラ。

あー疲れる。

帰りの車の中では、
赤やピンクの
夢から覚めるように

泣く泣く
現実の世界へ戻って行った。

ああそうか、
でも、
わたしは『両親』だけではなく、

『いろんな大人たち』に囲まれて、
出会って、
触れ合って、
これまで生きてきたんだ。

この冬
わたしは、
『わたしが本当に好きだったこと』を思い出した。

ふとしたことがキッカケで、
ゆっくりと、ひとつずつ
思い出すようになった。

かわいいこと。
綺麗なこと。
いい香りなこと。
色とりどりなこと。

凛としていること。
ゆったりなこと。
マイペースなこと。

美しい景色。

この瞬間しか見ることのできない
『シーン』

さて、
来年は『42歳』になるわたし。

おおそうか!
『してあげるほう』の側に
いつの間にか
わたしもなっていたんだよなぁ。

これから始まる未来。

この地球のどこかで
一瞬わたしと出会う
『子供たち』に、

ほんのり残る
『あたたかい記憶』を作ってあげられる

そんな女性に
わたしもなりたい。

 

今日、気づいたこと

さて、
『お年玉』の準備でもするか。

あの、
受け取るときの

嬉しそうな、
はずかしそうな、
はにかんだ『ニヤリ』を

わたしは見るのが好きだ。

 - これからの自分の人生を考える