子供のいない人生だから、できること

『子供のいない人生を歩むことにしました』2nd! ひと山越えて、これからも夫婦ふたりで歩いていく。身のまわりの小さなことから、幸せを発見する日々の記録。

女41歳。子なし。ダンナアリ。ただの会社員。 人生を『やり直す』ことにしました。(1)

 

こんにちは
いつもご覧いただき
ありがとうございます。

先日、
ふと、
なにか『手仕事』がしたいなぁと
思い立って、

引き寄せられるように、
手芸店や100円ショップを
ハシゴして、
いろいろと見て回った。

わたしは
今年42歳になる会社員だ。

卒業して
新卒で入社し、
その後、
『産んでいない』ので

『産休・育休』などはなく、
この20数年間は、
ただただ、
突っ走ってきたカンジだった。

そして、
ふと振り返ると、
『職業婦人』としての
年月は重ねてきたが、

『ひとりの女性』として、
わたしは、
どうだったのだろうか?と。

この20数年間で、
『なにかできること』
『身についたこと』
って、
あるんだろうか?と。

数年前のいつだったか、
『父』が倒れた。

そのまた数年前、
ダンナの母が亡くなった。

半年前には、
母が両目の手術をした。

なんだかこれまで、
イロイロあって、

その都度、
病院対応だとか、
介護がどうだとか、

親戚がどうだとか、
誰がどうだとか、
なんだとか。

でも、
そういうのは、
『誰か』がやらなきゃ
進まないから、

『地元』で『近くにいる』
『長女』なわたしは、

バタバタしながらも、
ダンナに協力してもらいつつ、
なんとかやってきた。

でも、
わたしが言っているのは、
『そういうの』ではない。

『わたしの手』から
『生み出されるもの』って、
なにもねぇじゃんと。

『会社と家』の往復。
たまに、
スーパーへ立ち寄って。

その毎日の繰り返し。

時々の旅行。

わたしは
『こんなこと』がしたくて、

一生懸命
学校で勉強したり、
就職活動を
必死にしてきたのかなぁと。

なんか
ちがうよねと。

そして
わたしは
『すっかり忘れていたこと』を
思い出した。

わたしは、
ほんとうは、

自分の手で
『食べ物』を作れる人になりたかった。

自分の手で、
お裁縫をし
衣服を作れる人になりたかった。

木材や
いろんな材料を使って、
『ほしいもの』を
作れる人になりたかった。

動物や植物の
お世話をする人になりたかった。

興味のあることを、
もっと知りたいと思っていた。

と、そんなことを、
中学生の頃、
母へ語ったら
『そんなコトで、食っていけるのか?』

と、
こうきた。

『県外の大学はダメ』

『そんな学部に行って、何になるの?』

『そんな学校やめなさい』
と、こうきた。

『世間体』があるでしょと。

アレもダメ、
コレもダメ、
ソレもダメ。

時代は『高度経済成長期』から
『バブル期』の後半。

『金』『金』『金』

あのヒトよりも、
わたしは
『いいものを持っている』

一番高いものを!

さあ
手に入れよう!
買いまくろう!

ヒトに
見せびらかそう!

消費しまくろう!!
使い捨てよう!!

そんな時代だった。

母は、
わたしに、
『大企業へ入社しろ』と言った。

あのひとよりも、
このひとよりも、
いいところへ。

わたしは、
『自分の好きなこと』を捨てた。

~次回へ続く~

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